T子と会う時間帯は、子供が小学校と幼稚園に行っている午前中が多かったです。週に二度は会っていました。時には午前中にT子と会って、午後はY子と会う日もありました。いつも同じホテルを利用していました。快楽だけを求めるセックスではなく、心から愛している気持ちのこもった行為でした。ホテルなどの密室に入った途端に下着だけを剥ぎ取ってすぐにセックスをするような行為はしませんでした。会話に始まり、そのあと長いキスをし、それからベットに入り愛を確かめ合いながらキスを交わし前戯を繰り返してから私たちは一つになって交わりました。その行為の最中でも私たちはキスを忘れませんでした。T子はいつも電気を暗くしてと言いました。女性は暗い場所で愛された方が安心するものなのかもしれません。自分の裸を見られるのが恥ずかしいという理由に加えて、女性が一心不乱になって感じようとするとき、視覚が邪魔になるからではないでしょうか。女性は視覚的に興奮することがないようです。本当に性感を高めようとするならば、視覚による情報が少ないほうが好ましいようです。私はT子の全てを愛していますから、すぐにT子の陰部には触らず、指先から、手、腕、肩、背中、足の指まで愛おしくて撫でてキスをしました。そうするとT子の体は小さく痙攣し全身が性感帯のようになって、たまらず声をあげました。そうしてT子の中に私自身を挿入すると、これまであげたことのない声をあげました。時にはベットのシーツまでもT子の愛液で濡れることもありました。行為が終わった後も、私たちは長い長いキスをして愛を確かめ合いながらT子の体を抱きしめました。私は「愛してるよ」と何度も言います。T子もそれに応えて「私もすごく愛してる」と言いました。

時間がある時には、帰り道の途中にあるレストランで食事をとります。車から降りるときには必ずまたキスをして「また会おうね」と言ってわかれます。

こんな日々が続いて三年目を迎えた時のことでした。T子から「妊娠しちゃった」と連絡が入りました。かつてY子の生理が止まったこととはちがい、本当に妊娠してしまったのです。

続く