二人目のW不倫相手は、子供が中学生になった時に出会いました。小学校に続き中学校でもPTAの会長を任せられました。自分から会長になると申し出た訳ではなく周囲の推薦でやむなく引き受けました。始めは自分の立場や顔の表情を見られるのが、すこぶる不愉快でしたが、あまりできの良くない息子の進路のこともあって家内からも勧められて引き受けることにしました。

会長になって2年目のことです。新しい役員に彼女が会計監査として入ってきたのです。工藤静香をもっと美人にした容姿でおとなしい性格の元モデルでした。私は一目で好きになり、彼女が恋しくて恋しくて、両足の裏にお灸をすえ、じっとこらえているような、特殊な気持ちになっていきました。彼女と初めて私的な話をしたのが、彼女の娘さんのことで相談を受けたのが始まりです。娘さんは学校で問題児で不登校になっていました。私は相談をされ、何か自分の内部にある本当のものを、本当の形で表現し相談にのりたい、という欲情のような激しい衝動を覚えたのです。早速、娘さんが家出をしている先を突き止め気持ちを聴き説得し何とか学校に行くようになりました。それからというもの、いま咲くばかり薫りをふくんでふくらんでいる牡丹の蕾がこそぐるほどの蝶の羽風にさえほころびるように、私と彼女の仲はやがてうちとけてむつびあうようになりました。

週に三回は食事に行くようになりました。彼女はお酒に強く飲んでも乱れることはありません。PTAの総会や懇親会後には必ず二人きりになって時を過ごしました。私がホテルに誘っても行くことはなく、暗闇の誰もいない道でキスだけでした。そんな関係が続いて一年、私の誕生日に彼女から「お誕生日おめでとう。今日、あなたの一番好きなものをあげる。私の体でもいいよ」と言ってきたのです。無意識のうちからか出てきた言葉から情熱と欲望が高まってゆくのを感じました。

続く