北朝鮮では、占いなどの迷信行為は法的に禁じられている。占いで金品を受け取ったことがバレれば、強制労働刑だ。

しかし、親が子供を占い師に育て上げて商売するケースが急増している。
そんなブームのなか、一人の占い師のお告げからとんでもないウワサが飛び出した。

そのウワサとは「金正恩2019年終末論」。

つまり「金正恩は3年後に逝く」というもの。もちろん、占い師の言葉でありなんら科学的な根拠はないが、こうした
ウワサは口コミを通じて、あっという間に拡散した。なぜなら北朝鮮の庶民たちは、ありとあらゆる情報に飢えているからだ。発端が占いだったとしても、庶民の興味を引く話題は、不特定多数の庶民が集まるヤミ市などを通じて、あっという間に広がっていく。
もちろん半信半疑だろうが、あえて話題にすることで、金正恩を頂点とする支配層に対して、ささやかな鬱憤を晴らしているのかもしれない。